WFCからのお知らせ

2022年1月12日
あけましておめでとうございます。
皆様には日頃より、NPO法人ワールド・フレンドシップ・センターにご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。今年もよろしくお願いいたします。
新年を迎えて早々に、広島はコロナの急拡大のため、まん延防止等重点措置期間に入りました。
余りにも秋から年末にかけて、穏やかに過ごしていただけに、残念な思いです。
しかし、そんな重い気持ちを一掃する嬉しいお知らせが舞い込みました。
今朝の(2022年1月12日)の中国新聞に“WFCが小冊子を作成 レイノルズさんの思い刻む”という記事が掲載されました。ワールド・フレンドシップ・センターをこのような形で取り上げて頂くのは、本当にありがたく感じております。
被爆者の痛みに寄り添い、被爆者と共に早い段階から“核兵器廃絶”を海外へ訴え続けたアメリカ人女性バーバラ・レイノルズ。しかし残念ながら、被爆から77年目の広島では彼女を知る人を探すのが難しいのが現状です。
被爆者の心に寄り添い続けたバーバラはこう言い残しています。
「私もまた被爆者です」
アメリカ人であるバーバラ・レイノルズが被爆地ヒロシマで、この境地に達する思いはどんなものだったのか、原爆も戦後の復興も知らない私たち世代は今も考え続けています。
新聞に載っている小冊子は、“バーバラ・レイノルズの思い”を、そして彼女が広島の地に設立した“ワールド・フレンドシップ・センター”を一人でも多くの方に知って頂きたいと思い、WFC未来委員会が制作したものです。修学旅行で広島を訪れる子どもたちにもわかるように制作いたしました。日本語版、英語版がございます。
無料でお配りしているものですので、いつでもWFCまでお問合せ下さい。よろしくお願いします。

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1月のWFC Hiroshima をつたえる基礎講座
「広島の戦後復興と新たなアイデンティティの構築」
講師は作家でジャーナリストの弓狩匡純(ゆがりまさずみ)さんです。
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“ヒロシマ”と聞いたとき誰もが、1945年8月6日を思い出します。
被爆者の方々は「実は戦後が本当に大変だった・・・。」と言われます。
被爆証言は「あの日のヒロシマ」に集中してしまいがちですが、ヒトもモノも、伝統、想い出さえもが奪われた戦後が、被爆者にとっては新たな“地獄”であったことを忘れるわけにはいきません。
外国の方をガイドすると、資料館で見た“ヒロシマ”と、今、目の前に広がる“広島”ギャップに、「どのようにして水と緑豊かな街に復興を遂げたのか・・・。」戦争の傷跡が今も残る国からお越しくださった方々の質問は「復興」に集中します。
広島に通い続け、現場取材を重ねて来られた弓狩さんはこのようにおっしゃいます。
広島市民が当時、どのようにして「被爆」という“負の遺産”を「復興」という名の“正の遺産”に昇華させたか。また現在、「被爆者なき時代」を目前に控え、広島市民のみならず我々日本人は何を考え、どう行動すべきなのか。
事前に弓狩さんの著書『平和の栖〜広島から続く道の先に』(集英社クリエイティブ) を、ご一読いただけましたら、尚一層、お話をお楽しみいただけること間違いございません。
オンライン講座になります。沢山の皆様のご参加をお待ちしております。
※講座開催前に本を読まれることをおすすめしていますが、講座受講後にサイン本を購入していただくことができるとのご案内を弓狩さんからいただいています。購入を希望される方は、図書館のご利用をお勧めいたします。
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日時:1月22日(土)午前10:00~12:00
形体:オンライン(参加リンクは1週間前にお知らせします)
参加費:500円
申し込み方法:お申し込みフォーム
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【お知らせ】
- 参考資料やオンライン参加リンクは、講座約1週間前に、お申し込みいただいた方にメールでお送りいたします。
- ご参加いただけない方には、収録をしたビデオを後日視聴していただくこ ともできますので、どうぞご利用ください (費用は同額です)。
- 止むを得ず中止させていただく可能性もあります。ご理解の程よろしくお願いい たします。
【お支払い方法】
★WFCにて現金でお支払い
★銀行振り込み
広島銀行
皆実町支店
普通預金 No.0098421
口座名義人 特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター
理事 山根美智子
ゆうちょ銀行
記号 15150
番号 24468111
他金融機関からゆうちょ銀行
店名 五一八 店番 518
預金種目 普通預金
口座番号 2446811

12月17日に、国立大学法人島根大学外国語教育センターのグローバル理解コースを受講されている学生の皆さんに、オンライン被爆証言(英語通訳付き)を行いました。
日本、台湾、コスタリカ、米国から45名以上の学生さんと先生方が参加してくださいました。
初めにWFCから“広島の歴史”について簡単にお話をさせてもらい、その後、皆さまに被爆証言を聞いていただきました。
証言してくださったのは、3歳の時に被爆された西田吾郎(にしだごろう)さんです。
質疑応答の時間では、学生の皆さんの視点ならではの質問もあり、気づきや学びをもらいました。
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私達WFCにとりましても、被爆証言を世界の皆様にお伝えすることは、大切な使命の一つです。
今回、この会を企画し、呼びかけを行ってくださったカーメラ・リスキー先生、またご協力いただいた外国語教育センターの先生・スタッフの方に心より感謝申し上げます。