WFCからのお知らせ

WFC Hiroshimaを つ・た・え・る
基礎講座のお知らせー4月

04/08/2021

4月基礎講座チラシー比治山を巡るフィールドワーク

「比治山付近を巡り 軍都廣島・被爆地ヒロシマの姿を学ぶ」

講師は廣島・ヒロシマ・広島を歩いて考える会の多賀俊介さんです。

*今月の講座のチラシPDFをダウンロードしていただけます。
どうぞお友達にも声をかけていただければと思います!

<4月講座チラシをダウンロードPDF>

ーーーーーーーー

【当日のルート】
ハナミズキロード 〜 被爆ヤナギ 〜 多聞院 〜 頼山陽文徳殿 〜放影研 〜 比治山陸軍墓地

「比治山」・・・この言葉に皆さんは何を思い浮かべますか?

もしかしたら、これほど年齢によって答えが異なる言葉は、他に無いかもしれません。桜・花見・公園・スカイウォーク・まんが図書館・現代美術館・放影研・ABCC・多聞院・頼山陽文徳殿・陸軍墓地・御便殿・・・。

基礎講座4度目の講師を務めて頂くのは、「廣島・ヒロシマ・広島を歩いて考える会」の多賀俊介さんです。

第1期「日本と戦争の関わり方から学ぶ」
第2期「軍都廣島の中心を歩く」フィールドワーク
第3期「旧陸軍被服支廠とその周辺の遺跡を巡る」フィールドワーク

今回は「比治山付近を巡り軍都廣島・被爆地ヒロシマの姿を学ぶ」フィールドワークです。
今回のフィールドワークを通して、皆さんの心の中にどんな言葉が残るのでしょうか?

色調豊かな緑の比治山を一緒に歩きませんか?
皆さんのご参加をお待ちしております。

ーーーーーーーーー

日時:4月24日(土)午前10:00~12:00
定員:先着20名
集合場所:鶴見橋西詰 ※マスク着用でお願いします
参加費:一般参加者600円 WFC会員500円 学生400円
(フィールドワーク保険100円を含みます)
申し込み方法:
お申し込みフォーム
または、WFC事務所までメールでお申し込みください。

ーーーーーーーーー

【お知らせ】

  • 当日のルートなど詳細は、参加者の方にメールでご連絡いたします。
  • 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座 2 週間以内に県外や海外への往来 があった方、また県外や海外への往来があった方と接触された方はご参加をお控えお願いします。
  • 参加いただけない方には、事前収録をしているビデオを後日視聴していただくこ ともできますので、どうぞご利用ください (費用は同額です)。
  • 止むを得ず中止させていただく可能性もあります。ご理解の程よろしくお願いい たします。

【お支払い方法】

★クレジットカード決済
https://checkout.square.site/buy/JWRNIJTI2DCHHPFNL7GGJI6E

★WFCにて現金でお支払い

★銀行振り込み

広島銀行
皆実町支店
普通預金 No.0098421
口座名義人  特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター
理事 山根美智子

ゆうちょ銀行
記号 15150
番号 24468111

他金融機関からゆうちょ銀行
店名 五一八 店番 518
預金種目 普通預金
口座番号 2446811

2021.4.17
“Morishita Papers”説明会

04/07/2021

2021年4月17日開催 MorishitaPapers説明会のチラシ

【申し込み不要/参加者募集中】
2021年4月17日(土)午前10:00
森下弘先生が所蔵されている資料 “Morishita Papers” の説明会をオンラインで開催します。
 
皆様の中には、森下弘先生をとてもよくご存知の方が、本当に多いと思います。
しかし、私は被爆者の森下弘さんと言う一面しか知りませんでした。
 
平和記念資料館に行くと、いつも立ち止まる碑があります。
それは“ローマ法皇平和アピール碑”と言う碑で、文言は勿論の事、字の綺麗さにいつも、見とれていました。
それが、書家森下弘先生の作品と知った時の感動と驚きを、今でも覚えています。
 
 
森下弘先生を思う時、皆さんはどんなお姿が思い浮かぶのでしょうか?
普段のお優しい姿、先生としての姿、書家としての姿、詩人としての姿、そして被爆者としてお話されている姿でしょうか?
 
どのような立ち位置からも、森下先生が一貫して訴え続けて来られたことは、“ヒロシマの心”です。
 
ワールド・フレンドシップ・センターにとっても、バーバラ・レイノルズと共に第2回平和巡礼に参加され、長きにわたり理事長としてお力添え下さり、創立から現在までWFCと共に歩んで下さいました。心から感謝しております。
 
ヒロシマのために尽くしてこられた森下先生も、今年、91歳を迎えられます。
先生が所蔵されている資料“Morishita Papers”。その資料の保存作業を、今後、森下先生と共に行っていく予定でおります。
 
その“Morishita Papers”の全体像の紹介と、保存作業について今回説明いたします。
興味をお持ちの方は、是非ご参加ください。
 

ーーーーーーーーーー
Zoom参加情報
オンライン開催 Zoom https://us02web.zoom.us/j/89584833915?pwd=TUgxbjZaaDZoSmRQQ0ZKOHhENFliUT09

ミーティングID: 895 8483 3915
パスコード: 223206
ーーーーーーーーーー

フィールドワーク基礎講座を開催
「江波界隈を巡るフィールドワークその2」

03/27/2021

3月つたえる講座江波でのフィールドワークの様子

満開の桜の下をくぐり抜けながら、本日3月27日、無事に「Hiroshimaをつ・た・え・る基礎講座3月」を開催することが出来ました。

今日はご褒美を頂いたかのような晴天、そして満開の桜。
フィールドワークの下見では一度も感じる事が無かった“潮の香り”までもが、私達を歓迎してくれました。
潮の香りがまさに、江波を五感で感じさせてくれます。
 
 
しかし、講師の「シュモーに学ぶ会」代表の西村さんは…こんなお話を私達に聞かせて下さいました。
この優しく流れる心地よい潮風でさえ、原爆に遭って江波まで逃げてきた人たちの肌に、沁みて沁みて痛くてたまらなかったと…。
 

被爆建物でもある海宝寺を通り、江波山気象館へ。
江波の町を見渡せるその場所では「廣島第一陸軍病院江波分院」についてのお話をお聞きしました。
そこから江波公園、そして母子愛の碑へ、共に学ばせていただきました。

 
今回、フィールドワークの準備段階から御協力頂きました「シュモーに学ぶ会」の皆様には、本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。

 
そして、今日は沢山の方にご参加頂きました。ご縁が繋がりました事を嬉しく思います。ありがとうございました。
 
 
つたえる基礎講座は、来月も再来月と、フィールドワークが続きます。
案内が整いましたら、ワールドフレンドシップセンターホームページ及び、Facebookページ・Instagram等にてお知らせいたします。ご参加お待ちしております。
 
 
☆基礎講座の配信をご覧になりたい方は、同額にていつでもご覧頂けます。
WFCの事務所まで、メール及び電話でご連絡ください。
 
 
今日もまた、江波愛が深まりました。

「Forever ほぉ〜江波❣️

フィールドワークの様子の写真>>

ウィルミントン大学平和資料センター所蔵品ー情報提供のお願い

03/19/2021

ウィルミントン大学平和資料センター所蔵品ワールド・フレンドシップ・センターを設立したバーバラ・レイノルズは、1969年にアメリカへ帰国し、1975年にオハイオ州ウィルミントン大学に、平和資料センター、広島・長崎記念文庫 (PRC: Peace Resource Center) を設立しました。

WFCは現在もPRCとは深い関わりを持ち、共にアーカイブズの資料の掘り起こしなどを行っています。

PRCでは現在、大学の所蔵品のオンライン展覧会をする準備をされており、それら所蔵品について、情報提供の依頼がありました。

所蔵品の写真をまとめたPDFを下リンクからダウンロードしていただけます。
<PRC所蔵品写真資料をダウンロード>

どんなに小さなことでも結構です。
これら所蔵品について情報をお持ちの方がおられましたら、wfchiroshima@gmail.comまでご連絡いただけると幸いです。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

友愛2021年3月ーアーカイブズが語るもの
立花志瑞雄

03/16/2021

WFC つ・た・え・る プロジェクト
ワーキングチームリーダー
立花志瑞雄
2021.3.9

アーカイブス資料の写真

全てのことはつながっているという。であるならば、ワールド・フレンドシップ・センター(以下WFC)アーカイブズは、創立者のバーバラ・レイノルズさんにつながっている。WFCの創立から今年8月で56年。バーバラさんをはじめ創立当時のメンバーの多くが亡くなられてもなおWFCが存続しているのは、何故だろうか。バーバラさんの平和への思いが、WFCに連なる一人ひとりの心のなかで、生き続けているからだろう。バーバラさんの記憶がその人のなかで生き続けている。たとえバーバラさんに一度も会ったことがなくとも。アーカイブズとは記憶の遺産である。

一方、人の記憶ほど曖昧なものはないともいう。実は私は1980年代WFCのスタッフをしていた時期があったが、すっかり忘れていた。WFCの歴史を遡るうちに、自分自身がスタッフをしていたことを思い出した。バーバラさんの生きた証がアーカイブズの中にある。語られた言葉。書かれた言葉。言葉にはその人の思いが宿っている。私達が一つ一つの資料に触れ、読んでいくとき、私達は亡き人たちが、何を思い、平和のために活動してきたかを知ることができる。そして、それを次の世代に引き継いでいくことができる。アーカイブズは記憶を呼び起こし、伝えられることを求める。

話は遡るが6年前、被爆70年を覚える会議のためにプレゼンテーションを依頼された私は、30数年ぶりにアメリカに渡った。その機会に、WFCの創立50周年の催しで知り合ったウィルミントン大学平和資料センターの館長、ターニャ・マウスさんをオハイオ州に訪ねた。ウィルミントン大学平和資料センターは、アメリカに帰国したバーバラさんが創立したWFCと縁の深い組織である。ター ニャさんの案内で、所蔵されている資料の一部を見た。私の心に一番残ったのは、原爆乙女で知られる広島流川教会の谷本清牧師に関して、バーバラさんがタイプしたと思われる資料(何か所にも手書きの修正が加えられていた)である。私は後にWFCの機関紙「友愛」の保存作業のなかで、WFCと谷本牧師の関係を知ることなる。平和資料センターには、その他にもWFCに関係する貴重な資料が保存されていることは言うまでもない。アーカイブズは世界を結ぶ。

2019年8月、ターニャ・マウスさんは、平和資料センターに所蔵されていた長崎の浦上天主堂の被爆十字架を返還するために来日した(その十字架を平和資料センターで私も目にした)。広島にも立ち寄られ、じっくりとお話する機会があった。平和資料センターは、その所蔵資料について、インターネット上で情報を公開しているが、WFCがインターネットを通じて、バーバラさんやその活動の歴史について、発信していくことについて助言を求めた。WFCに保管してある図書文献、資料をカタログ化して、SNSを通じて、発信してはどうかと話された。地元のアーキビストから助言を受けることもすすめられた。

また、私は平和資料センターに人員を派遣して、所蔵されている日本語資料の整理に当たることの可能性について尋ねた。実は平和資料センターには、WFCも関わった「ヒロシマを伝える委員会(HAC)」から、沢山の原爆、平和に関する書籍や資料が送られている。ボランティアの人たちが関わった日本語文献の翻訳資料も送られた。新型コロナウイルスの感染拡大のため、2020年に予定されていた人員の派遣は延期されたが、近く実現することを期待している。アーカイブズは人と人を繋ぐ。

ターニャさんは広島滞在中、WFCの理事長を長く務められた森下弘先生にも会われた。森下先生は、理事長の職を辞されてから、一人ご自分の収集された資料の整理にあたってこられた。先生はWFCでターニャさんに、持参された写真を見せながら、ご自身の資料について話された。  ターニャさんは、森下先生の所蔵されている資料の重要性に気づき、その後、知り合いのアーキビスト筒井弥生さんを先生に紹介することになる(筒井さんは2020年7月に来広され、現在もサポートしてくださっている)。また、この時、ターニャさんはWFCに保管されているダンボール箱の資料をご覧になっている。これをきっかけに、WFCのアーカイブズが俄かに動き始める。

WFC創立当時の資料の多くは平和資料センターに保管されている。しかし、1970年代以降の資料が破棄されることなく、保管されていたことは奇跡ともいえる。資料たちは長い間、ダンボール箱のなかで、その扉が開かれることを待っていたのである。WFCでは2017年度から、被爆体験継承事業、つ・た・え・る プロジェクトを実施している。そのメンバーと共に原爆資料館を訪ね、資料保存について、助言をいただいた。アーカイブズ・プロジェクトの始まりである。

次に私たちが訪ねたのは、森下先生のお宅。膨大な資料が保存されていた。先生が見せて下さったのは、機関紙「友愛」の創刊号である(1967年10月20日発行)。半世紀が経過し、ところどころ破れている。原田東岷先生が書かれたマイ・フォン・ダオさんの記事(ベトナムから来広)、北ベトナムに支援物資をとどけるフェニックス号(バーバラさん一家はフェニックス号で世界を一周し、その帰路、水爆実験区域に乗り入れ、抗議した)に関する記事もあり、時代の雰囲気を感じさせる紙面である。この後、私は機関紙「友愛」を通して、WFCの活動の足跡を辿ることとなる。アーカイブズは、語りはじめた。