WFCからのお知らせ
ピースセミナーのお知らせです。

テーマ:「みんなで知ろう、原発のゴミのこと」
日時:5月27日(火)午後1:30~3:30
講師:木原省治さん(原発はごめんだヒロシマ市民の会代表)
参加費:500円(資料代を含む)
場所:WFC
申し込み:WFC事務所へメールでお申し込みください。office@wfchiroshima.org
ご参加をお待ちしております。
ワールド・フレンドシップ・センター
5月1日~6日の日程で、実施された韓国PAX(平和使節交換プログラム)2025は、無事に終了しました。参加、ご協力いただきましたWFCコミュニティーのメンバー、訪問先の皆さま、証言やガイドをしてくださったに皆さまに、感謝申し上げます。今回の韓国からメンバーは、リーダーのリュウ・ヘソンさん、ユ・ミンソさん、ソン・チャンフンさん、キム・キチャンさん(5月1日~3日の3日間参加)、ぺ・ヒョンミン(修復的正義の講師)、パク・ミンジさん夫妻、チョン・ナンチョさん、チェ・ユンギョンさん親子の8名。ホストファミリーを松本滋恵さん(2019年訪韓メンバー)、キャパー敬子さん(20024年訪韓メンバー。娘の実生さんは2019年に参加)、山根美智子さん(2013年訪韓メンバー)、ブラッドリー&スーザン・コックスさん(WFC館長)が引き受けてくださいました。そして忘れられないのは、プログラムに一緒に参加し、写真を撮り、SNSに投稿をしてくれた香港からの旅するボランティア、コリスさんです。

5月1日午前中広島空港に予定より早く到着した一行は、リムジンバスに乗り広島市内へ。出迎えてくれた理事の車でWFCへ。お昼はピースクワイアのメンバーを中心に、歓迎のポットラックランチ。韓国語での歌も心和ませるものとなったでしょう。ブラッドがWFCやバーバラのことを話してのオリエンテーション。平和公園まで歩いて、バーバラ碑を訪れ、原爆資料館の見学をしました。その後、4日間お世話になるホストファミリーのお宅へ。

5月2日午前中広島朝鮮学校の訪問をさせて頂きました。今回のプログラムの中で一番印象に残ったと多くのメンバーが話してくれました。保育園から高等部まで、クラスを見学し、校長先生から朝鮮学校のおかれている現状についてお聞きし、三つのグループに分かれ、中等部、高等部の生徒たちと昼食の時間を過ごしました。午後は縮景園の散策。WFCコミュニティーのメンバーである砂脇眞理子さん、山縣八寿子さんにお世話になりました。その後、夕方の被爆証言の時間まで自由時間。WFCで広島県朝鮮人被爆者協議会会長の金鎮湖さんのお話を聞きました。金さんは胎内被爆者です。直接朝鮮語で話していただき(朝鮮学校でも同様)、よりお話が伝わったのではないかと思います。

5月3日は午前中「修復的正義」のワークショップ、午後は交流の時間を持ちました。一般公開の形で、修復的正義を取り上げるのは、2023年に続いて二度目です。互いに学び合うことを大切にしたいという思いで、韓国側の交流団体であるピースビルの重要な働きの一つである「修復的正義」について、学ぶ機会を企画しました。プログラム終了の後は、自由時間。みなさん開業したミナモアに心奪われたようでした。

5月4日午前中広島女学院高校署名実行委員会2年の藤田彩花さん、本倉凰羽さんの二人が、平和公園の碑巡り英語ガイドをしてくれました。事前にWFCに来てくれて、館長のスーさんからガイド学習のサポートしてもらったりしながら、一生懸命準備をしてくれました。昨年韓国PAXに参加し、今年は大学生になり、広島に帰省しているメンバーも、3日に続いて自主的に参加してくれました。昼食はWFC近くでお好み焼き。午後は四日間を振り返って、私にとっての日本、韓国とは、心に遺る体験や言葉を通して振り返り、語らうサークルトークの時間を持ちました。

5月5日過去の異なる年に韓国PAXに参加したメンバーや英語クラスのメンバーも加わり、宮島観光を楽しみました。宮島は連休で多くの人が訪れていましたが、厳島神社の自然と調和した建築美や自然を満喫する時間となったようです(お弁当を鹿に狙われるというハプニングもあったようですが…)。この日はメンバー全員WFCに宿泊。
キッチンで、皆でカレーを作り、夕食会の後は、それぞれが韓国PAXを通して感じたことを分かち合いました。長年の友情の徴に、記念の盾を頂きました。この日も最後に広島駅のミナモアに行くメンバーも。

5月6日韓国PAX期間中天候に恵まれましたが、帰国の日は雨。しかし、心は快晴。それぞれの胸に様々な思い、思い出が残ったことでしょう。
韓国PAXが始まったのは2003年です。それ以来22年にわたって、相互に訪問し合い、過去に学び、交流を続けてきました。初日のポットラックランチでの歓迎ぶりに驚かれた韓国からのメンバーの方がおられました。私自身二度韓国を訪問した経験があり、韓国のみなさんから受けた暖かいもてなしの心を忘れることはありません。韓国から来られたみなさんも同様に、ホストファミリーのみなさん、WFCのメンバーから受けたもてなしを忘れられることはないでしょう。写真は韓国PAXメンバーから頂いた感謝の気持ちを込めて贈られた記念盾です。「平和に向けたWFCの努力と献身に深く感謝いたします。WFCとピースビルの両機関の長年の友情に感謝を伝え、平和に向けた連帯がさらに強化されることを願う気持ちを込めます」と記されています。

しかし、これは一朝一夕にもたらさせたものではありません。これまで韓国を訪問したみなさん、韓国からのメンバーのホストファミリーとして、韓国からの人たちをもてなして下さったみなさん、韓国PAXの企画・運営に関わったみなさん、プログラムを支えてくださった皆さんのお陰です。
そして、WFCとピースビルの関係はこれからも続きます。そのためには担い手となってくれる人たちの存在、互いに学び合うことを通じて、得たものを引き継いでいく努力が必要です。今回の韓国PAXでは、過去韓国PAXプログラムに参加し、ホストファミリーを引きくけて下さった方、プログラムの一部に帯同してくれた方や、昨年の参加メンバーで、ゴールデンウィークの帰省の合間に参加してくれた若い人達がいました。ワークショップと交流の集いには、昨年の参加者の後輩、崇徳高校新聞部のメンバーが参加し、平和公園ガイドは、女学院高校署名実行委員会のメンバーが英語での案内に挑戦してくれました。WFCが韓国PAXを通じて、積み重ねてきたもの、培ってきたものを周りの方達と共有し、引き継いでいきたいと思います。
今回のプログラムの中で特徴的だったのは、広島朝鮮学校の訪問、在日の方から被爆証言を聞くことでした。参加者のメンバーが今回のPAXで印象的だったこととしてあげてくれました。核兵器廃絶の原点が被爆であるように、朝鮮半島出身者の人たちが、なぜ被爆しなければならなかったのかという韓国の人たちと私たちの関係性の原点を私たちはこれからも忘れてはならないと思います。被爆者の方達も高齢化しPAXへの参加が難しくなってきています。同様のことは韓国にもあてはまります。昨年は、ナヌムの家のハルモニたちが入院されていたために、ハルモニたちに会うことができませんでした。韓国PAXは、互いに学び合うことを大切にしつつも、新たなステージへと進む時を迎えています。

今年は被爆80年の年。核兵器廃絶と世界平和の重要性がますます増加している状況のなか、WFCは設立60周年を迎えます。
皆さまお一人お一人からいただいた温かいご支援に感謝するとともに、今後の取り組みに決意を新たにしております。
節目といたしまして、標記の記念イベントを6月に開催いたします。
是非、多くの皆さまにご参加いただきたく、ご案内を申しあげます。
添付のチラシもご覧くださいませ。
日 時:2025年6月14日(土)午前10時~12時30分
会 場:JMSアステールプラザ5階 大音楽室
広島市中区加古町4-17
内 容:天のたつしさんによる、ひとり読み語りしばい
井上ひさし作「父と暮せば」上演(英語字幕付き) 他
参加費:無料
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※大変恐れ入りますが、参加ご希望の方は、メールか電話、またはチラシ記載のQRコードより、お申込みください。
電話 082-503-3191

原爆被害・核兵器廃絶・
世界平和を訴えるために
使節団を派遣する
平和使節交換(PAX)
プログラム
あなたの活動を世界に!
スケジュール
全日程:9/19日(金)~10/3日(金) 15日間
☆前半:9/19(金)~9/27(土)9日間(ワシントン州・オレゴン州)
☆後半:9/25(木)~10/3(金)9日間(オハイオ州)
学生・生徒は、前半又は後半のみの部分参加可
募集人員・期間
募集人数:4名
募集期間:
5/7(水)~5/31(土)
参加者発表:6月初旬
募集対象
被爆者、被爆2世~4世をはじめ、様々な形で被爆体験を継承している方
大学生、高校生、留学生も可。
事前準備の会合や帰国後の報告会などに参加可能な方
費用
往復旅費、約21万円(2025年4月現在、変動の可能性あり)
ESTA(渡航認証)申請費用 日本国内の移動費は含まない
旅費の一部を補助予定
海外滞在費用は現地負担
申し込み:ご案内をお読みいただき、参加をご希望の方は申込フォームに必要事項を記入してお申し込み下さい。合わせて、「どのように平和についてアメリカの人たちに共有できるか」をA4一枚にまとめて、下記のメールアドレスにお送りください。
お問い合わせ 特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター
〒730-0842 広島市中区舟入中町11-13 クレール舟入中町302
082-503-3191 (火曜日~金曜日10:30~15:30)
office@wfchiroshima.org
平和使節交換
1964年、バーバラ・レイノルズさんの提唱した広島・長崎世界平和巡礼が実施され、それをきっかけにワールド・フレンドシップ・センター(WFC)が作られました。核兵器廃絶と世界平和を訴えた世界平和巡礼は、先駆的な取り組みでした。英語ではWorld Peace Study Mission と呼ばれたように、世界平和を築くために、訪問地の人々と対話し、学んでいくということが大切にされました。WFCでは、2024年に広島・長崎世界平和巡礼60周年記念パネル展を実施し、広島市民の方々に世界平和巡礼について知っていただく機会を持ち、世界平和巡礼の精神はその後の平和使節交換に活きていることを紹介しました。
日本被団協のノーベル平和賞の受賞をきっかけに、世界の人々によって、被爆証言を聞くことの重要性、また、被爆体験の継承についても、その重要性が認識されました。今年は被爆80周年、WFCの姉妹機関であるオハイオ州ウィルミントン大学平和資料センター、及び平和教育会議「広島・長崎30年後」の50周年にあたります。節目の年にあたる今年、アメリカPAX2025-広島・長崎世界平和巡礼60周年記念-として、ウィルミントン大学平和資料センターの協力のもと、企画・実施します。また、期間の前半は、WFCのアメリカ委員会の協力によりワシントン州、オレゴン州への訪問が実現しました。訪問地では、学校、教会、地域のコミュニティーで、被爆の実相を伝えるとともに、アメリカの人たちと平和について共に考え、交流を通じて、市民の立場から、核兵器廃絶、恒久平和を訴えます。
平和資料センター50周年記念行事について:
WFCの創立者バーバラ・レイノルズがアメリカに帰国後、ウィルミントン大学に設立したのが、平和資料センターです。今年は創立50周年にあたり、9月29日から開催される記念行事に参加します。
具体化 芸術の実践、廃絶の実践: ウェストハイマー平和シンポジウム(2025年9月29~30日、ウィルミントン大学): 核兵器廃絶とアートに焦点を当て、地域、国家、そして世界の正義と平和を達成する手段として、核兵器廃絶の必要性を認識させるために、アーティストが進行役を務める2日間の体験型シンポジウム。
舞台「Borrowed Landscape」(2025年9月30日午後7時、オハイオ州ウィルミントン、マーフィー・シアター): ロンドンを拠点に活動する作曲家、藤倉大が作曲し、シンシナティのコンチェルティーノ集団の俳優とミュージシャンが演奏する「「Borrowed Landscape」」は、広島のピアノ、ポーランドのコントラバス、ブダペストに現存するストラディバリウスのバイオリンなど、弦楽器にまつわる物語を美しく語るラジオ劇である。この物語は、音楽、歴史、そして人生とはいかに儚いものかということとのつながりを織り成している。
リソース 証言者としてのアーカイブ: ウィルミントン大学平和資料センターにおける歴史、記憶、芸術の保存(2025年9月30日~10月1日、オハイオ州ウィルミントン) 核兵器や軍事的暴力が世界的な紛争を解決するための解決策と見なされなくなった世界を想像するための資料として利用できる、驚異的な
バーバラ・レイノルズ・メモリアル・アーカイブの学際的な歴史資料、芸術的創造性、学識に焦点を当てた学術会議。
ワシントン州(シアトル地域)・オレゴン州(ポートランド地域)での訪問地、内容については、以下の中から、計画していく予定です(変更する場合もあります)。
シアトル地域:学校訪問、バンガー原子力潜水艦基地、ベインブリッジ島日本人抑留記念館、ワシントン州中央部のハンフォード・サイト(日帰りドライブ)など。
ポートランド地域:大学訪問、平和の木の植樹、マイク・スターン氏の平和コンサートへの参加、ロータリー・グループとの会合、日系歴史博物館、日系人強制収容所の生存者との意見交換、日本庭園の訪問など。
ケイティ・マコーミック 灰の中に根ざす:被爆樹木

日時:2025年4月15日(火)午後4時~5時
場所:WFCゲストハウス・ダイニングルーム
(広島市中区舟入中町11-13-401)
定員:30名
会費:無料
言語:英語(日本語の通訳あります)
ケイティ・マコーミックは、10年以上にわたり、日本の2つの原爆被災都市、広島と長崎を探索してきました。『灰の中に根ざす:被爆樹木』は、1945年に初めて原子爆弾が使用された後生き残った樹木、すなわち被爆樹木たちの大型肖像写真を主役とするマルチメディアアートです。校庭、寺院の境内、街の広場に立つ被爆樹木は、今や活気に満ちた都市の地表のすぐ下にある灰の中に根ざした生きた記念碑です。「今を歩きながら過去に想いを馳せる」を主題としたこの展覧会は、来場者を空間と時間、記憶と歴史を巡る散歩道へと誘い、いかに過去が現在に絶えずつきまとっているのかを警告し、教え、注意と熟考を促します。