PAX
2023アメリカ平和使節交換(PAX)
参加者募集!

コロナ禍で、
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募集人数:4名
訪問先:前館長(ロジャーとキャシー)
日程:まだ確実な日程が決定していないのですが、
こんな方の参加をお待ちしています!
- 様々な背景、経験、興味を持つ人。
- 幅広い年齢(18歳以上)の人。
- 国籍(在日外国人を含む)は問いませんが、ビザ
の提供や支援はできません - 英語を少し話すことが出来ると良いですが必須で
はありません。(少なくとも英語話者一人を通訳として選ぶ 予定) - ヒロシマを伝え、文化交流を積極的にする意欲がある人。
- ある程度体力がある人。
- 参加者は、7月下旬・8月・
9月に開催する事前学習に参加していただきます。 - 渡航費は基本的に自己負担していただきます。 (必要な人には、渡航費用の一部支援が可能です)
2023韓国PAX ワークショップと交流の集い
あなたは韓国に興味がありますか?
ワークショップと交流の集い 参加費無料
ワールド・フレンドシップ・センター(WFC)では、韓国との間で平和使節交換(韓国PAX)を行っています。2019年は、広島から7人が韓国を訪問しました。新型コロナウイルス感染拡大により、2020年、21年はオンラインで交流を実施しましたが、今年は4年ぶりの対面での交流を実施します。5月1日~5月6日まで、韓国から平和使節のメンバーが広島にやってきます。期間中、韓国からのメンバーの講師により、「修復的正義」のワークショップ及びディスカッションと交流の集いを開催することになりました。この機会に、日本では知られていない「修復的正義」について、ご一緒に学び、交流の時間を持ちませんか。メンバーの所属している韓国平和構築インスティテュート(KOPI Korea Peacebuilding Institute)についての詳細は下記を参照ください。
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日時:2023年5月3日(水/祝)午前10時~午後4時
定員:先着各部30名
会場:エソール広島 研修室 (広島市中区大手町一丁目2-1 おりづるタワー10階1001)
申し込み:参加をご希望の方はこちらよりお申込みください。
主催:NPO法人ワールド・フレンドシップ・センター
お問い合わせ:
メール: office@wfchiroshima.org
電話: 082-503-3191 (火曜日~金曜日 午前10:30~午後3:30)
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<第1部>
修復的正義ワークショップ 10時~12時 使用言語日本語(韓国語からの通訳あり)
講師:イ・ヒョンウさん、ユー・ユー・ジスクさん(修復的正義講師)
第1部では、彼等の活動の一つである修復的正義について、韓国での実践の現状について聞き、グループディスカッションを通じて学びます。
<第2部>
交流とディスカッション 14時~16時 使用言語日本語、韓国語、英語
第2部の交流では、小グループで、まず、互いに知ることから始め、その後、自分の住んでいる地域や都市、国の問題やニュースについて話したり、日本と韓国の間にある問題や、時には対立する問題について、話し合い、ディスカッションを通して交流します。
*修復的正義とは:被害者加害者、地域社会が直接対話することで、不正行為によって生じた損害を回復することを目的とする正義の概念と実践方法。
*第1部のみ参加、第2部のみ参加、通しでの参加ができます。
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韓国平和構築インスティテュート(KOPI Korea Peacebuilding Institute)
韓国平和構築インスティテュート(KOPI)は、修復的正義に焦点を当てた教育機関であり、韓国社会をより良く、より安心して暮らせるようにするために、修復的正義に関する講義と実践的なワークショップを行っています。
2001年設立された韓国アナバプティストセンターというキリスト教団体から2011年に独立しました。
KOPIは、修復的正義の考え方を社会の様々な分野に適用するために、修復的正義実践トレーニング、紛争調停者トレーニング、修復的規律トレーニングをテーマとしたワークショップを開催しています。KOPIは、家庭、学校、団体、司法の場、地域社会において修復的正義を普及させるために、新しいプログラムを推進し、資料も出版しています。
2014年、KOPIは韓国修復的正義協会(KARJ Korea Association of Restorative Justice)を設立し、KOPIの研修プログラムを修了した修復的正義実践者同士のネットワークを構築することで、修復的正義の考え方を広めています。
KARJは、修復的正義を社会運動にするために、修復的な学校、修復的な病院、修復的なアパート、修復的な都市など、修復的正義の実践分野に関心を持つ人々や組織が集まり、勉強するためのチャンネルとして機能しています。
また、KOPIは毎年、国際的な修復的正義の学習ツアーを開催しています。KOPIは、修復的正義に関心のある人々を募り、アメリカ、イギリス、カナダなど海外の修復的正義を実践している団体を訪ねる2週間の学習ツアーに参加できるようにしています。同時に、受け入れ側は、韓国で修復的正義がどのように実施されているかを学ぶことができます。
国際的なレベルでは、KOPIはNARPI Northeast Asia Regional Peacebuilding Institute(北東アジア平和構築インスティテュート)と密接な関係にあり、毎年NARPI夏期平和構築トレーニングで修復的正義に関するコースを提供しています。また、KOPIは北東アジアユースピースキャンプの強力なパートナーであり、韓国、日本、中国の中高生を対象としたこのプログラムの指導と実施の両方を支援しています。
【お知らせ】オンラインアメリカPAX開催!

アメリカPAXープログラム
West Coast Day 1
Feb 13 @ 6-8pm PST / Feb14 @ 11am JPN
- “I will never forget that day” by Kiyomi Kohno
West Coast Day 2
Feb14 @ 6-8pm PST / Feb15 @ 11am JPN
- “Reflections on Serving Those ARound uS” by Don Watson
- “Opposing Nuclear Weapons in Washington State” by Dr. Joe Berkson & Sean Arent
East Coast Day 1
Feb 15 @ 7-9pm EST / Feb16 @ 9am JPN
- “Lessons from my Father” by Tamiyuki Okahara
East Coast Day 2
Feb16 @ 7-9pm EST / Feb17 @ 9am JPN
- “Transforming Conflict” by Rick Polhamus
- “Hiroshima, Miyoshi, Atlanta and Americus brought together by a Bell Tower” by Steve Leeper
*The program will include time for Q&A and breakout discussions.
アメリカPAX 2021を
オンライン開催します
皆さんこんにちは。
いつもワールド・フレンドシップ・センター(WFC)の活動にご支援をいただき、誠に有難うございます。
WFCでは、“平和使節交換プログラム(PAX)” として、広島の平和使節と平和のために活動している人たちとの間で、一年ごとに相互に訪問する交換プログラムを行ってきました。
1962年に行われたバーバラ・レイノルズによる“平和巡礼”の流れを汲むもので、「世界平和は、人間が同じ人間として向き合って互いを知り友情を築くことから始まる」という信念からこのプログラムは生まれました。2003年からは韓国PAXも開始。以前はドイツ・ポーランドとも行い、中でも最も歴史が長いのが、今回開催するアメリカPAXです。
活動の内容は、ヒロシマの原爆被害の実相を世界へ広く伝えることや、交流する方々の活動を報告したり、様々な文化交流、またホームステイを通じて個人としての交流にも力を注いできました。しかし、コロナ禍でお互いの渡航もままならないため、今年はオンラインで開催することにしました。
一週間にわたる日程で被爆者の方の証言や、WFCとバーバラ・レイノルズに関したプレゼンテーション、アメリカからコンサート風プレゼンテーション等、日米双方から盛りだくさんに計画しております。
プログラムは毎日、9時から11時半までzoomで開催し、すべて英語での発表になります。時差の関係でスタート時刻はちょっと早いかもしれませんが、多くの皆さまのご参加を頂ければと思っております。
タイムスケジュールにつきましては、スケジュール表をご覧になってご確認下さい。
参加お申し込みは以下リンクからお願いします。
<参加申し込みをする>
オンラインでお会いできるのを楽しみにしています。
WFC PAX委員会
2021韓国・広島PAXプログラム(平和使節交換)
オンライン同窓会
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新型コロナウイルスの影響によるアメリカPAX2020延期のお知らせ
本年、9月17日~10月6日までの予定で、準備を進めておりました、アメリカとの平和使節交換プログラム アメリカPAX2020を新型コロナウイルスの影響により、一年延期することといたしました。
日本に於いては、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため出されていた各県の緊急事態宣言が解除されてきていますが、第二波、第三波の流行も懸念されています。この度、受け入れ側のワールド・フレンドシップ・センターアメリカ委員会、各地のコーディネーターのみなさんとオンラインで会議をもち、現地の様子をお伺いし、話し合った結果、残念ですが、アメリカへの平和使節の派遣を見送ることといたしました。
皆さま方には、参加者募集の呼びかけ等、ご協力に感謝申し上げます。来年には派遣ができることを願いつつ、今後の準備を進めたいと考えております。来年度の使節派遣の時期、応募要項が決まりましら、再度、ご案内させていただきたいと思います。引き続き、ご支援、ご協力よろしくお願いいたします。 全世界での新型コロナウイルスの感染拡大が終息に向かうことを祈りつつ。
「ヒロシマ・ナガサキの願い、平和の思いを伝えるアメリカへの旅」参加者募集
NPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(以下WFC)では、2020年度アメリカへの平和使節団の派遣を実施します。この平和使節交換プログラムはPAX(Peace Ambassador Exchange program)と呼ばれています。PAXはWFCの創立者バーバラ・レイノルズ(1915〜1990)が、1962年、64年に行った世界平和巡礼の遺志を引き継ぎ、原爆被害、核兵器廃絶、世界平和を訴えるために、使節団を派遣するプログラムです。
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派遣期間:9月17日(木)~10月6日(火)20日間
派遣先:アメリカ西部、オレゴン州マックミンヴィル地区、アメリカ中西部、イリノイ州シャンペーン地区、インディアナ州ゴーシェン地区、オハイオ州ブラフトン地区、ウィルミントン地区
応募資格:大学生。英語で30分程度の発表ができる方。広島在住の方は、事前にWFCの活動に参加し、準備の行える方で、学生会員となり(年会費1000円)、帰国後も活動に参加していただける方。
参加費用:約10万円(アメリカへの航空運賃の半額をWFCが負担しますが、運賃は変動します。出発地までの交通費は自己負担。渡航ビザESTA取得費用は自己負担。アメリカでの滞在費は不要)
応募期間:2020年3月16日(月)~4月30日(木)
応募方法:応募申込書に必要事項を記入し、「私の伝えたいこと」をテーマにしたエッセー(A4サイズ。日本語、英語各1枚)と共に、メール又は郵送で、下記の申し込み先までお送りください。
応募申込書はこちらからダウンロードしてください
主催:NPO法人 ワールド・フレンドシップ・センター
問い合わせ・応募申し込み先:
NPO法人 ワールド・フレンドシップ・センター PAXプロジェクト
〒733-0032 広島市西区東観音町8-10
Email: wfchiroshima@nifty.com
Phone: 082-503-3191 火曜日~金曜日 午前10:30~午後3:30
FAX: 082-503-3179
選考方法:書類審査
結果発表:個別通知
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ワールド・フレンドシップ・センター(WFC)について:
ワールド・フレンドシップ・センターは、バーバラ・レイノルズと広島の市民によって、1965年に創立されました。WFCは世界中の人々が被爆者と出会い、直接被爆証言を聞き、核廃絶への強い思いを共有できる場として今日まで続いています。WFCは「一期一会が平和を築く」をモットーに、様々な機会を提供して友情の架け橋となっています。被爆証言、平和公園ガイドなどの研修プログラムの提供をはじめ、WFC Hiroshima を つ・た・え・る プロジェクト、英会話クラス、翻訳クラス、ピース・セミナー、ピースクワイア、原爆養護ホーム「舟入むつみ園」訪問 、フレンドシップ・アフタヌーンなど、様々な活動を行っています。
バーバラ・レイノルズについて:
バーバラ・レイノルズは、1951年、原爆傷害調査委員会(ABCC)に派遣された夫アールと家族で日本に来ました。3年間の任務が終わると、バーバラ一家は広島から世界一周航海に出航しました。1958年、日本への帰路、南太平洋での自国の水爆実験区域に乗り入れ、抗議しました。バーバラ・レイノルズは、1962年に平和巡礼の旅に出発し、また1964年にも25人の被爆者(広島から19人、長崎から6人)と通訳を伴った「平和巡礼団」を組織し、核保有国を訪れ、核廃絶を訴えました。1975年、広島市特別名誉市民賞を贈られました。1990年死去。
派遣先について:
派遣先はアメリカの西部、オレゴン州、中西部、イリノイ州のシャンペーン地区、インディアナ州ゴーシェン地区、オハイオ州ブラフトン地区、ウィルミントン地区です。WFCには2年交代で、アメリカからボランティアの館長が赴任してきますが、歴代の館長たちの多くがこれらの州に住んでおり、WFCアメリカ委員会(歴代館長をはじめとするWFC関係者の方たちによって構成)との協力のもと、日本からの平和使節団の受け入れを行います。バーバラ・レイノルズはクエーカーで、アメリカのキリスト教会の中では、歴史的平和教会と呼ばれている教派の一つに属していました。ブレザレン教会、メノナイト教会も歴史的平和教会で、WFCに赴任してくる館長は多くがこれらの宗派に属しています。現地では歴代の館長たちをはじめとしたコーディネーターが各地区におり、プログラム実施、滞在先の世話、送迎などにあたります。滞在はコーディネーターが住んでいる地域でのホームスティとなります。
派遣人数について:
派遣人数は4人で、内一人は主催者であるWFCのメンバーとなります。公募の大学生が、一人又は二人となります。また、これまでに平和使節交換プログラムに参加したことのある方が一人又は二人。これまでの参加者を含める理由は、今回のPAXを半世紀以上続いてきたプログラムを振り返り、新しい世代に継承していくプログラムと位置付けているためです。
プログラムの内容について:
各地域では、教会や学校、博物館、資料館などを訪問し、現地の方たちとの交流を行います。ヒロシマ・ナガサキのメッセージを伝えるだけでなく(広島在住の方は、事前にWFCの活動に参加していただき、準備にあたっていただきます)、アメリカやそれぞれの地域の抱える社会問題について学び、共に考えます。プログラムのハイライトはオハイオ州ウィルミントンでの滞在です。ウィルミントン大学には、広島市の協力も得て、バーバラ・レイノルズが設立した平和資料センター、広島・長崎記念文庫があります。また、10月1日、2日には、被爆75周年を記念し、大学で開かれるシンポジュウム(テーマは「平和と戦争の本質」)に参加します。
友愛5月号—中田湖々さんの韓国PAX報告
友愛
特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター機関紙
韓国PAXに参加して
中田湖々
私は韓国への派遣を通じて、文化の違いにおどろきました。
日本と同じアジア国であり、とても近い国にもかかわらず、違いが多くありました。例えば食の面では1日の中で必ず家族全員がそろって食べる時間を作り、コミュニケーションを大切にすることが挙げられます。近年の日本では多くの人が仕事や学校のいそがしさで家庭内での時間のずれが大きくあり、以前ほどのコミュニケーションがとれてないように思えます。
その中で日本と似た文化もありました。例えば、韓国では目上の方への礼儀を大切にします。日本でもそうなのですが、日本との違いとしてはどれだけ仲良くても1歳でも違ったら、とても丁寧に話さなければなりません。他にも日本が韓国から影響されていることもあります。例えばK-POP。今、日本の若者の間ではTWICEやBTSが流行となっています。
お互いが文化を共有している中で、まだ日本は過去のことを謝ることができていません。これからの日本の態度が改められ、両国での絆ができるように、平和について発信していきたいと感じました。
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友愛5月号—松本滋恵さんの韓国PAX報告
友愛
特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター機関紙
韓国RAXに参加して
松本滋恵
4月30日から5月5日まで韓国PAXに参加しました。この旅行では、通常では参加、訪問しない所に行き、貴重な経験をしました。
まず、毎週水曜日、日本大使館前での慰安婦の抗議集会が行われており、5月1日が水曜日に当たり私たちは参加し、次に、午後、西大門刑務所歴史館に行き、更に2日は日本軍「慰安婦」歴史資料館を見学し「ナヌルの家」においてハルモニに会いました。それぞれ旧日本軍の負の遺産です。
水曜日抗議集会では、始まる前にメソジストの牧師のメッセージと祈りがありました。韓国語が分からないので、何を言っているのか分かりませんでしたが、聖書マタイ5章44節には「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい」とあるのに、抗議集会にどのようなメッセージをし、どのように祈るのであろうか理解出来ませんでした。
西大門刑務所歴史館は、日本植民地時代に独立運動家らを収監し、第二次大戦後は韓国政府が使用した獄舎などを保存公開しています。かつて、拷問と死刑が行われた施設です。
ナヌムの資料館では日本人の矢島宰さんが、慰安婦問題を初めて抗議、表明した姜徳景さんの活動のビデオを見せて下さり、彼女が心理ケアーのため絵を描き、その絵を見ました。それぞれの絵は、彼女の心の叫びが表現され、見る者に彼女と共鳴するところがありました。その後、二人のハルモニにお会いしました。二人は同姓同名で歳も同じ93歳との事でした。一人の方は淡々とした表情で語られましたが、心の根幹には何物にも屈せず、貫き通す強い信念がある方だと思い、「何がしたいか、何がしてほしいですか」と伺ったところ「謝罪と賠償だ」と言われました。もう一人の方は屈託のない明るい性格の方でした。
2日の夜、私は謝罪をし、被爆証言をしました。証言の後、質疑応答の時「原爆でひどい目に会っているのにアメリカに謝罪を求めないのか」と言われ、私は「アメリカ人の多くは、原爆によって早く戦争を終わらせたと肯定しています。日本には嫌なものは水に流す、臭い物には蓋をするという諺があり、多くの人は謝罪を求めていません。若い人は日本とアメリカがかつて戦争したことを知らない人もいます。現在の核は広島に投下した原爆の4000倍の威力があり、1発落とすと地球上の半分は放射能に汚染されます。人道上、そのような威力のある物を使用出来ないのに何故保有するのか、核廃絶に向かわなければと運動をしています。」と応えましたが、理解していただけたかどうか分かりません。
韓国には「恨」という文化があり、日本人には理解できないほど憎しみを長期期間持つそうです。しかし、キム・ヨン・ウン氏(『社会心理学』1989)は「韓国民は非常に寛大であり、他人を許し、恨により自分たちの運命を甘受することができる民族である」と指摘しています。どちらも真実なものと思います。韓国の方が戦争の最高責任者の謝罪を希求する気持ちは理解できます。しかしもし、後者のほうを支持している人が多ければ和解の糸口が見えるのですが。現在日韓問題はギクシャクしています。若い人の力でこれからの日韓問題を解決してほしいと念願します。
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友愛5月号—藤本伊織さんの韓国PAX報告
友愛
特定非営利活動法人ワールド・フレンドシップ・センター機関紙
今回の韓国PAXに参加した感想
藤本伊織
今回の韓国PAXは私にとって初めての海外生活であり、初めての異文化交流でした。このプログラムに参加したことにより私は多くの経験と知識を得ることができました。
まず始めに、韓国の歴史です。今回のプログラムでは主に慰安婦問題について学びましたが、この学習を通して如何に日本が慰安婦問題から目を背けてきたか、そしてそれに対して被害者の方々や遺族の方々がどれほど悲痛な思いを抱いているかを痛感しました。私たち日本人がこの問題に関して全く興味を示さず、教育も受けず、まるで他人事のように捉えていることは相手に対して非常に失礼なことであるため、両国の関係を良好に築けるように私たちは今よりも積極的に関心を持ち、解決に近づけるよう政府に訴えかけなければいけないと感じました。また、松本さんの被ばく証言の質疑応答の時間では、「何故日本人は原爆の件を許しているのか」「謝罪は求めていないのか」など日本人と韓国人の思考の違いを明確に感じることもあり、こういった思考の違いが互いにすれ違いを生じさせている原因でもあると思いました。
次に、韓国の文化です。これは主にホームステイという特別な滞在により一般的なホテル宿泊の観光では得られない経験を得ることができました。例えば、手作りの韓国料理や、地元の方だからこそ知っているお店など、有名な観光地よりもよりローカルで現地の文化に直接触れられるものです。さらに、食事や観光だけでなく、ホストファミリーや現地の方々、子供たちとの会話を通して韓国語という新たな言語もほんの少しではありますが身につけることができました。
最後に、今回のプログラムに参加して一番良かったと思えることは家族が増えたことです。それは私のホストファミリーのことですが、彼らは私のことを初日から温かく迎え入れてくれ、毎日本物の家族のように接してくれ、最終日には「あなたは私たちの家族だから、韓国に来たときはいつでもうちに泊まればいい。」とまで言ってくれました。
これらの経験はすべて普通の観光や旅行では決して得られないものであり、たった6日間という短い期間でしたが、とても濃く有意義な時間で、本当に参加してよかったと思えるプログラムでした。今回このような素敵な機会を与えてくださったWFCの方々や、Peace buildingの方々に心から感謝しています。ありがとうございました。
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