「イスラエル・パレスチナ問題を知る講演会」を開催

2023年11月25日

溝渕正季先生による講演「イスラエル・パレスチナ問題と中東情勢について」

イスラエルとパレスチナでエスカレートする危機、とりわけガザ地区とヨルダン川西岸における人道的危機は、世界と私たちに衝撃を与えています。
 
市民社会組織の一員として、少しでもこの地域の安定のためにできることはないかと考える中で、私たちは、まず歴史的背景を学ぶ必要性を感じました。
 
11月25日、WFCは広島大学大学院准教授の溝渕正季先生を講師に迎え、イスラエルとパレスチナの現代史の概要をお話しいただきました。
 
講演では、冒頭、皆さんの関心の高い10月7日から何が起きているのかという解説(特にハマスとは、ハマスと一般の人たちとの関係など)があり、イスラエル・パレスチナ地域を支配していたオスマン帝国とその終焉を迎えることになる第一次世界大戦に始まる問題の起源、イスラエル建国が引き起こした戦争と混乱、今も平和が実現していない経緯を分かりやすく解説してくださいました。
 
溝渕先生は、市民として学び続け、声を上げていくことが重要だと言われました。先生のお話は、日々のニュースの文脈を整理する上で貴重な役割を果たし、この問題をさらに掘り下げていくために必要な理解ときっかけを与えてくれました。
 
ある参加者は、「ニュースは見ている」が、この講演会に参加したことで、自分自身、この重要な問題についてより深く学んでいく自信がついたと教えてくださいました。
 
講演会の企画、お知らせが直前だったにもかかわらず、時間をつくり共に学びにお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました。
 
私たちの行動はとても小さく感じますが、それでも恒久的な平和への道を照らす一助となることを願いながら。