9月基礎講座を開催
「97歳が語るシベリア抑留ー末広一郎さんのお話を聞く会」

「94歳が語るシベリア抑留-末広一郎さんのお話を聞く会」にご参加下さり、ありがとうございました。
 
また、97歳という年齢を吹き飛ばすように、ユーモアを交えながら、お話くださいました末広一郎さん。そして遠方から駆けつけてくださり、講座中にはお力添えもいたました娘さんにも心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
講座後には沢山の参加されたみなさんがアンケートをお寄せ下さいました。
共有可能とお答え頂いた方のアンケートを一部ご紹介します。
 
ーーーーーーー
 
(60代)
テレビ・新聞・書籍なので断片的な知識はあったのですが、シベリア抑留体験者のお話を直接伺うのは初めてだったと思います。末広さんのお言葉の端々から、抑留の苦しさやソ連軍の横暴さや理不尽な日本軍への怒りとともに、平和への強い思いが伝わってきました。たくさんの資料を準備いただきありがとうございました。「喋るのは苦手ですが、私は印刷屋ですから」にこめた末広さんの意地と仕事への誇りを感じました。
質疑応答の中で、抑留生活を絶えることができたのは、ただただ日本に帰りたいという思いがあったから、こんなところで死んでなるものかという思いがあったからというお話があり、胸を打たれました。
広島・長崎の被爆者と同じくシベリア抑留体験者の数も年々少なくなり、体験の継承が難しくなってきています。こういう貴重なお話を若い人たちにもぜひ聞いてもらいたい、バトンを引き継いでもらいたいと思いました。ありがとうございました。
 
(70代)
末広一郎 様
本日はシベリア抑留の過酷な労働や辛い捕虜生活の体験について貴重な体験をお聞かせ頂き有難うございました。お話の中で紹介された、シベリア抑留地で出会われた高知県出身の方、長野県出身のノモハンの捕虜の方との出会いなど、今では信じられないドラマのような体験も印象的でした。
97歳のお年を感じさせないほどお元気な末広さま、どうぞ体調にお気をつけられてこれからも若い人達に貴重な体験を語り継いでください。本日は、多くの貴重な参考資料も頂きありがあとうございました。ゆっくり読ませて頂きます。
 
(70代)
末広一郎さんの講演をありがとうございました。
末広さん、過酷な体験なのに、笑顔とお元気な声でお話しくださってありがとうございました。平和な世の中・穏やかな生活を心底信じておられると思いました。
戦争がいったん起きてしまうと、人間を人間としてでなく一つの駒として動かすと改めて思いました。人間に人間として対峙すれば、戦争へ借り出すことも、シベリア抑留ということも行われなかったのではないか、明治時代のドイツ人捕虜の日本での扱いなどのことを思いました。戦争はいけないと末広さんの声。真実の声です。あの時代と同じ道を歩もうとしている今の日本。戦争のない、核兵器もない世にと強く思いました。
 
(60代)
今のロシアで起こっている状況を、末広さんがシベリアで体験されたと伺えました。一人間の立場でいうと、あってはならない事です。
プーチン大統領が人間ではないです。
経済格差が大きくなり、貧困問題が戦争を起こす史実を考えても、良き政治が求められます。証言のインパクト強く感じています。
 
(50代)
想像を絶する苦難をもたらす戦争。その戦争の不条理と、言葉に尽くせない苦難の連続を、身をもって体験された末広一郎さんのお声と表情が、心に深く響きました。満州そしてシベリアでのご経験は決して過去のものではなく、現在の私たちと地続きのものです。過去から学び、過去の轍を踏むことなく、人間の生命が尊重され、人類が殺し合いをしたり、傷つけあうのではなく、幸福を享受できる平和な世界を実現するために、末広さんが心の底から声を振り絞り、強く語られた言葉「武器を造ってはいけない。敵を創ってはいけない。武力では問題は解決しない。二度と戦争をしてはいけない。」ーこれを最大限に活かせる道を、その方法を、共に考え、行動して行きたいと思います。本日は、大変重要で貴重なお話をありがとうございました。
 
(60代)
末広さんは、人間の命の輝きとはどのようなものかを体現されている方だと思います。戦争をしないためには、武器を作らない。何と明快なお答えでしょう。末広さんは、生かされた命を200%生きておられます。この方と同時代に生きることの意味、ありがたさ、喜びをかみしめています。まだまだ語っていただきたい、私たちと共に生きていただきたいと切に願うものです。そして、わたしたちも、自分たちの責任を果たしたいと。ありがとうございました!お体を大切にお過ごしください。お作りいただいた貴重な資料、本当に素晴らしいと思いました。厚く御礼申し上げます。